60歳台後半という年齢で、未経験でタクシー運転士になった鈴木さんですが、どのようにして業務に慣れていったのでしょうか。
「最初の頃はお客様に対して『この仕事を始めたばかりなので、抜け道などを教えていただければそのとおりに走ります』と正直に伝えていました。お客様を降ろした後は同じ道で戻り、どこで曲がるのかなど、目印になるものをメモしていきました。帰宅後、手書きの地図を作って、休日に自分の車でまた同じ道を走って道を覚えました」
そうやって市内や県内のおおよその道が頭に入った後は、次は効率的な運行について分析するようになりました。
「うちの会社では配車アプリ(Uber、GO、S.RIDEの3種類)を導入していますが、何曜日のどの時間に、どこで配車が入ったか、自分なりにデータ化しました。そうすると、お客様が配車を依頼される傾向が分かるようになり、この時間帯はどのあたりで待機すると配車が取れるかや、今の時間は配車アプリがあまり使われないので駅のタクシー乗り場待ちがいいなと自分で判断ができるようになります」
鈴木さんは毎月22日間、乗務しています。自分で売り上げ目標を設定し、5日間ごとにその目標を達成できているかチェックしています。
「売り上げも、自分の収入も、入社前に考えていた額を上回るようになりました。乗務時間を含めて自分の仕事を自分で管理し、収入につなげられるのでやりがいがあります」