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東京での仕事を続けながら一宮でサーフィンとともにある暮らしを実現

東京での仕事を続けながら一宮でサーフィンとともにある暮らしを実現

一宮町(東京都→一宮町:2015年~)
古賀義孝さん(公務員)

九十九里浜の南端に位置する一宮町は、初級者向けからプロレベルまでさまざまなサーフスポットが連なる日本有数のサーフタウン。東京まで乗り換えなしで1時間強というアクセスのよさもあって、“転職なき移住”を叶えた人も多く住んでいます。都内で公務員として働きながら、休日はサーフィンを楽しむ古賀義孝さんもそのひとりです。

一宮町で暮らす先輩の存在が移住を後押し

  • 多くのサーフスポットが連なる一宮町ではサーフィンの国際大会が開催されることも
    多くのサーフスポットが連なる一宮町ではサーフィンの国際大会が開催されることも
  • 自宅にはロングボードやボディボードがたくさん。家族みんなで波乗りを楽しむこともあるそう
    自宅にはロングボードやボディボードがたくさん。家族みんなで波乗りを楽しむこともあるそう

一宮町の高台にある一軒家。庭の片隅にはいくつものサーフボードが収納されています。東京都から移住してきた古賀さんは、大学時代にライフセービングで海に親しみ、公務員として働きだしてから本格的にサーフィンを始めました。当初は府中市に自宅を構えていましたが、友人と一宮町にもアパートを借り、休みの度にサーフィンに通っていたそうです。

「海から帰ってくるときの夕日や田園風景が心地よくて、こんな町に住めたらなと思っていました。それに、東京に住んでいた当時、長女は内気で運動神経もあまりよくなくて…。子どもがのびのび遊べる環境で暮らしたいという気持ちもありました」

職場に一宮町へ移住した先輩がいたことも大きな後押しとなりました。古賀さんは、先輩の自宅を訪ねて通勤事情などをリサーチし、東京での仕事を続けながら理想の暮らしができるという確信が持てたといいます。

「その頃、この高台の土地が売りに出されていて、当時は周りに家がなく、ここから海が見えたんです。海が見える家なんてなかなか住めない。人生は一度きり。ちょっと思い切ってみようかなと」

その後、一宮町から通いやすい東京駅周辺の勤務地への異動が叶い、1年間のアパート暮らしを経て、2016年2月、高台の一軒家での暮らしをスタートさせました。

広い庭付きの自宅で子どもたちものびのび!

庭のトランポリンでジャンプの練習をする次女を愛犬とともに見守る古賀さん夫妻

工務店に勤めている友人に頼んだという自宅は、2階建ての5LDK。薪ストーブのある吹き抜けのリビング、機能的なアイランドキッチン、広々とした屋根付きのデッキなどこだわりが詰まった家で、中学2年生の長女、小学6年生の長男、小学3年生の次女と3人の子どもに囲まれ、家族5人でにぎやかに暮らしています。

「自分が小さい頃にこんな風だったらいいなと思った家を作りました。広い庭は子どもたちが体を動かせるように。長男がサッカーの練習をしたり、次女がトランポリンしたりしていますね。長女もこちらに来てからすごく活発になりました。娘たちは妻がコーチをしているチアリーディングのチームに入っていて、この間は世界大会で優勝までしたんです!」

子どもたちの成長をうれしそうに話す古賀さん。町の子育て環境についてはこのように話してくれました。

「塾が少ないので学力を望むのであれば厳しいかもしれませんが、子どもをのびのび育てたいという人には合っていると思います。ただ、小さな公園はあるものの遊具が充実した公園が少なくて…。町内には大きな総合病院もありません。どちらも車を少し走らせればあるのですが、そこは少しネックになるかもしれませんね」

東京通勤圏内でサーフィン好きの移住者も多い

昔からいつか海辺で暮らしたいという思いを持っていたと話す古賀さん

最寄りの上総一ノ宮駅までは自宅から歩いて15分程度で、ふだんは自転車や徒歩で駅まで行き、快速電車に乗って出勤しています。出勤は3日に一度。24時間体制の仕事のため、朝出勤してその翌朝まで勤務し、昼前に一宮町に戻ってきます。

「上総一ノ宮駅は快速列車の始発駅なので、朝は座って東京まで行けるんです。1時間ちょっとなので眠くなって気づいたらもう着いている感じですね(笑)。帰りは乗り換えが必要な場合もありますが、通勤は苦ではありません」

朝の電車には、古賀さんと同じように東京へ仕事に通う人の姿も多く見られるそうです。

「この辺りはほとんどが移住者で、都内に通っている人も多いんです。みんなサーフィンや自然が好きで感覚が近いので、仲はいいと思います。庭でバーベキューしていると近所の人がふらっとやって来たり、犬の散歩中に知り合いにばったり会ってそのまま飲みに行ったり(笑)。お祭りや草刈りなど地域行事にも参加しています。地元の方も移住者ウェルカムで、優しい方ばかりですね」

オリンピック開催地にもなった海で日々サーフィン

  • アマチュアのサーフィン大会で獲得したトロフィーや賞状の数々
    アマチュアのサーフィン大会で獲得したトロフィーや賞状の数々
  • 大会に出場した際の様子
    大会に出場した際の様子

古賀さんにとって、サーフィンも暮らしの一部。アマチュアの大会では高い成績を残しており、今年6月にはプロテストにもチャレンジしました。惜しくも合格することはできませんでしたが、プロになることよりも「単純にサーフィンが好き」と笑顔を見せます。

「仕事が休みの平日は子どもたちを学校へ送り出してから、土日は子どもたちの習い事の送り迎えがあるので朝だけ行っています。波の状態が悪くなければ、こちらにいるときは毎日サーフィンしていますね」

天候や波の状態によっては勝浦や御宿まで足を延ばすこともありますが、ふだんはもちろん一宮の海でサーフィンを楽しんでいます。土日など海が混むときは、駐車場がない町内の穴場のポイントへ。サポートしてくれているサーフショップの知人や海沿いに住む友人が駐車場を貸してくれるそうです。

「一宮はやはり波がいい。年間通してコンスタントに波があるところってなかなかないんです。東京オリンピックが決まってサーフィンが競技に入ると聞いたとき、開催するならここしかないだろうなと思っていました」

日本一のサーフタウンでいつかサーフショップを

古賀さんが得意とするロングボード。左は奥様の彩子さん

今では東京の仕事仲間やサーフィン仲間から移住の相談を受けることも増えています。かつて自身がそうしたように、移住を見据えて古賀さんの自宅を訪ねてくる人もちらほら。

「一宮町は日本一のサーフタウン。この辺は本当に都内に通いやすいですし、東京に勤めていてサーフィンが好きという方にとってはすごくいい場所だと思います」

今後、この町でやりたいことを尋ねると、「夢のまた夢ですけど…」と前置きしながら、いつかはプロサーファーになってサーフショップを開きたいと話してくれました。

「仕事から帰ってきて電車を降りた瞬間、この町の空気や景色に触れると心が落ち着くんです。いつかこっちで仕事ができたらいいなとは思いますが、東京に通っているからこそこの町のありがたみがわかるのかもしれませんね」

本稿は、2025年10月の取材に基づいています。

東京での仕事を続けながら一宮でサーフィンとともにある暮らしを実現

プロフィール

一宮町

古賀 義孝さん

家族構成 夫婦、娘2人、息子1人
職業 公務員
住居 戸建て
地域交流 サーフィン仲間との交流やお祭りなどの地域行事への参加
支援制度利用

相談窓口

移住に興味がある方は、県や市町村の移住相談窓口にお気軽にご相談ください。