1. Top
  2. ちばの人
  3. あなたの移住、全力でサポートします!まずは気軽に問い合わせて、足を運んでみてください。

ちばの人 INTERVIEW ちばの人 INTERVIEW

あなたの移住、全力でサポートします!まずは気軽に問い合わせて、足を運んでみてください。

あなたの移住、全力でサポートします!まずは気軽に問い合わせて、足を運んでみてください。

館山市

八代健正さん(NPO法人おせっ会 理事長、有限会社富崎館 代表)

東京湾アクアラインと館山道路を使えば、東京都心から車で約1時間30分の距離に位置する館山市。東京の通勤圏内でありながら、冬でも花咲く温暖な気候に恵まれ、南房総国定公園に指定された変化に富む海岸線や、緑あふれる里山など、豊かな自然を体感することができます。そんな館山市で、地域への移住を検討している人や移住者をサポートするNPO法人 おせっ会(以下、「おせっ会」)を運営している八代健正さんに、「おせっ会」での活動や館山の移住事情について伺いました。

移住の疑問・心配に真摯に応える「おせっ会」

「おせっ会」の活動拠点である“渚の駅”たてやま

八代さんが「おせっ会」を始めたきっかけは、館山商工会議所 青年部の活動でした。
「今後の人口減少に備え、この先の50年を考えた事業をやろうということになり。ちょうど団塊世代の退職者が増える時期だったことから、団塊世代の田舎暮らしブームにのって移住者を呼び込もうと初めて東京都心で開催されている“ふるさと回帰フェア”に出展したんです。でも反応はイマイチで、館山の認知度が低いことを痛感してしまいました…」と八代さん。

そこで一念発起。当時のSNSを活用してコミュニティを作ったところ、若い世代を中心に大きな反響が! 翌年に参加した“ふるさと回帰フェア”では、館山市のブースに行列ができるほどの注目を集めます。しかも八代さんの予想に反して、団塊世代よりぐっと若い人たちの問い合わせが数多く寄せられました。

働き盛りや子育て世代のニーズの高さに、この街の未来に可能性を強く感じた八代さんは、移住者のターゲットを見直すことに。いたずらに人口を増やすのではなく、次世代の種をまくための活動をしようと2006年に『おせっ会』を設立。若い世代からの相談は子どもの学校や教育、仕事のこと、住居に対する多様な要望など相談内容も幅広く、それらの疑問や心配をクリアできるよう、移住希望者や移住した方に向けて“おせっかいを焼く”団体を誕生させました。

「おせっ会」は発足後、2009年に特定非営利活動法人(NPO法人)として千葉県より認証を受け、自治体との連携もスムーズに。会の主な活動は、移住相談、空き家バンクを中心に移住希望者のトータルサポートを行うこと。それだけではなく、移住後の相談役にもなり、館山で最初の友だちと言っていいくらいの八代さんのおせっかい焼きは続きます。

移住先としての館山の魅力とは

海と山が近く、便利な住環境と豊かな自然の両方が共存
  • 洲崎神社から東京湾越しに富士山を望む
    洲崎神社から東京湾越しに富士山を望む
  • 房総半島の南端にある平砂浦海岸は千葉では珍しい東風の影響を受けないサーフスポット
    房総半島の南端にある平砂浦海岸は千葉では珍しい東風の影響を受けないサーフスポット

若い世代にも移住先として選ばれる理由として「館山は選択肢の広い田舎」だと八代さんは言います。「漁業や農業など地方ならではの仕事もありますし、観光地や飲食店、企業など働き先は十二分にある。スーパーや大きな病院もあるので、生活するのに困ることはありません。市内の中心街の人口密度はほどよくありますが、車を10分走らせるだけで人里離れた自然豊かな場所にも行けるのが館山の魅力。東京に通勤できる場所でありながら、自然豊かな環境のいい場所で子育てしたいという願いが叶います」

都会に暮らしている人が、いきなり離島や過疎地で暮らすのには大きな勇気が必要ですが、「館山は覚悟を決めて移住するほどの、すごい田舎ではないんです。生活しやすい環境が整っているけれど、海の暮らし、里山の暮らしにも歴史の奥深さがあり、田舎の趣きを感じることができます。館山は“田舎過ぎない田舎”なんです」と館山の魅力を語ってくれました。

移住する人は、半分以上が東京都から、次に埼玉県、千葉県内からの順に多い傾向とのこと。「東京に近い田舎として、まず東京湾アクアラインに近い木更津に興味を持ち、でも、もうちょっと自然がある場所がいいなと館山まで足をのばしてくれるようです。海の向こうに見える富士山の絶景に惹かれる人もいらっしゃる」

しかし、「極端な自然派志向の人にはおすすめしていない」と八代さん。「生活しやすさと自然のちょうどいいバランスがある場所として、館山を選択する人が多いですね。同じ海辺の街である湘南などよりも、比較的土地代が安いというメリットもあります」

“東京と館山の二地域居住”という選択肢もありますが、リモートワークが普及してきたことで、館山に拠点を置き、週に1~2回など必要なときだけ東京都心の会社に行く人も増えているそう。

「昼はしっかり仕事をして、仕事終わりには満天の星を眺め、朝はきれいな空気の中で目覚める。とれたての魚も野菜もおいしいし、仕事のオンとオフの切り替えがしやすいんです。『館山は空が広い』という声をよく聞きますが、物理的な景色の広さと、仕事から解放される精神的な広さもあるのでは」

新天地での仕事、住まい、暮らし方など「おせっ会」が全力サポート

  • さまざまな表情を見せる海が身近にあるのも館山の魅力
    さまざまな表情を見せる海が身近にあるのも館山の魅力

館山に移住を検討する方は、どのような心配や疑問を持っているのでしょうか。

「ほぼ必ず質問されるのは行政の支援制度ですね。移住支援金のほか、子育て世代に向けた家賃助成金などを案内しています」

次に多いのは「家ってあるんですか?」という質問。館山には不動産業者が50件ほどあり、「マンションも、中古の一軒家も、賃貸物件も、選択肢はいろいろ!賃貸物件も購入物件情報も、広いネットワークを持っています」

「どんな仕事がありますか?」という質問には、「驚くほどたくさんあります」という答えが。観光業や製造業をはじめ、営業、IT、医療・介護など様々な分野で人手が不足しています。農地はいくらでもあるし、漁協もある。また、移住して起業する人も。
「収入面に関しては、現実的な相場をお伝えして納得してもらっています。ハローワークに一緒に行くこともありますし、農業をしたい人には連携団体の農業グループを紹介して現場を見てもらうなど、地域の人につないで移住実現へのアクセルを踏むお手伝いをしています」

生活を左右する仕事に関しては、ときには厳しい助言をすることも。
「田舎で畑をやって暮らしたい、というふわっとした展望しかない人もたまにいらっしゃいますが、農業で暮らすためには年間計画書など、きちんとした考えが必要です。就農希望者の計画が現実的でなければ、これでは生活が成り立たないなど厳しいこともお伝えします」

若い世代は1~2年ぐらいお試しで住むといった、引っ越し感覚で移住する人も。「でもそこから根付く人も多い。収入の確保もできるし、地域になじみやすい雰囲気がある。ここに根付かない理由がないんです」

「かつては田舎暮らしや、自給自足の生活がしたいなど、自分や家族の在り方のためだけに移住する人が多い印象でしたが、近年はいかに地域に参加するか、この土地で自分ができること、貢献できること、この地で子育てしながら地域にどう溶け込んでいくかなど、社会的な存在意義を求めて移住する方が増えてきているように感じます」

古民家テレワーク交流拠点「ROKURO」

館山市の山間部の集落・神余(かなまり)地区に位置する古民家テレワーク交流拠点「ROKURO」
  • 六郎右衛門という屋号を持つ古民家で、かつて住んでいた人々の気配をあえて残している
    六郎右衛門という屋号を持つ古民家で、かつて住んでいた人々の気配をあえて残している
  • 味噌づくりやヨガレッスンなど、さまざまなワークショップを開催
    味噌づくりやヨガレッスンなど、さまざまなワークショップを開催

“渚の駅”たてやまに移住相談窓口を設けている「おせっ会」の、もうひとつの拠点が築100年にもなる古民家「ROKURO」です。移住者同士はもちろん、館山に長く住まれる方と移住者の出会いなど、さまざまな交流が生まれるコミュニティスペースになっています。

味噌づくりやヨガレッスンなど、ここで行われるワークショップのほか、古道の整備や古民家の改修、古民家前に広がる貸し農園での無農薬栽培体験、狩猟の専門家との交流など、地域の人たちと一緒に里山フィールドワークを体験することができます 。

「近隣の施設では月1~2回、マルシェが開催されています。館山産の米や新鮮な野菜、卵、房州産の塩、量り売りのマッコリや天然ジビエ(猪肉)など、地元食材の美味しい食べ方や郷土料理などを教えてもらうなど、地域の人と気軽に交流できます」

また、「ROKURO」には、ネット環境はもちろんリモート会議などに便利なモニターや、プリンター・複合機もあるので、テレワークスペースとしても活用できます。いつもと違う環境で、新しい働き方やライフスタイルを模索することも可能です。

今より幸せになれるビジョンを選択してほしい

休みの日はSUPや海でのスイミング、ランニング、ロードバイクなど、館山の海と山を謳歌している八代さん。「毎朝ランニングをしていますが誰にも会わないときも多く、とても気持ちがいい。海の透明度も高く、泳いでいるときに体の下を魚がスーッと通り抜ける瞬間、この地に生きる自分はなんて幸せなんだろうと感じます」

移住をサポートしていて感じるやりがいについて伺うと、「移住してきた人たちの家族が増えたと聞くと、とても嬉しい気持ちになります。自分が相談担当した移住者の方で、初めてお子さんが生まれたときは感動して泣いてしまった」と語る八代さん。「次の世代へつなげてこそ、地域の活性化につながる」という確固たる信念のもと、この地のよりよい未来を築くための一助となるべく日々活動しています。

最後に、移住を検討している方へのアドバイスを伺いました。
「まずは気軽に問い合わせて、足を運んでみてください。移住というものは、人生を大きく左右すること。自分たちが“今より幸せになれる場所”はどこなのか、館山だけではなく他のエリアもいろいろ見比べて、たくさんの可能性を検討してください。もし、よりよい人生のために館山を選んでいただけたなら、全力でお手伝いいたします!」

本稿は、2024年8月の取材に基づいています。

あなたの移住、全力でサポートします!まずは気軽に問い合わせて、足を運んでみてください。

プロフィール

館山市

八代 健正さん

家族構成 夫婦、犬、猫
職業 NPO法人おせっ会 理事長、有限会社富崎館 代表
(NPO法人おせっ会 https://osekkai.org/
住居 築130年の古民家

相談窓口

移住に興味がある方は、県や市町村の移住相談窓口にお気軽にご相談ください。