館山に移住を検討する方は、どのような心配や疑問を持っているのでしょうか。
「ほぼ必ず質問されるのは行政の支援制度ですね。移住支援金のほか、子育て世代に向けた家賃助成金などを案内しています」
次に多いのは「家ってあるんですか?」という質問。館山には不動産業者が50件ほどあり、「マンションも、中古の一軒家も、賃貸物件も、選択肢はいろいろ!賃貸物件も購入物件情報も、広いネットワークを持っています」
「どんな仕事がありますか?」という質問には、「驚くほどたくさんあります」という答えが。観光業や製造業をはじめ、営業、IT、医療・介護など様々な分野で人手が不足しています。農地はいくらでもあるし、漁協もある。また、移住して起業する人も。
「収入面に関しては、現実的な相場をお伝えして納得してもらっています。ハローワークに一緒に行くこともありますし、農業をしたい人には連携団体の農業グループを紹介して現場を見てもらうなど、地域の人につないで移住実現へのアクセルを踏むお手伝いをしています」
生活を左右する仕事に関しては、ときには厳しい助言をすることも。
「田舎で畑をやって暮らしたい、というふわっとした展望しかない人もたまにいらっしゃいますが、農業で暮らすためには年間計画書など、きちんとした考えが必要です。就農希望者の計画が現実的でなければ、これでは生活が成り立たないなど厳しいこともお伝えします」
若い世代は1~2年ぐらいお試しで住むといった、引っ越し感覚で移住する人も。「でもそこから根付く人も多い。収入の確保もできるし、地域になじみやすい雰囲気がある。ここに根付かない理由がないんです」
「かつては田舎暮らしや、自給自足の生活がしたいなど、自分や家族の在り方のためだけに移住する人が多い印象でしたが、近年はいかに地域に参加するか、この土地で自分ができること、貢献できること、この地で子育てしながら地域にどう溶け込んでいくかなど、社会的な存在意義を求めて移住する方が増えてきているように感じます」