1. Top
  2. ちばの人
  3. 多拠点ライフの原動力は子どもへの愛。匝瑳市にサーファーと親子が憩える場を

ちばの人 INTERVIEW ちばの人 INTERVIEW

多拠点ライフの原動力は子どもへの愛。匝瑳市にサーファーと親子が憩える場を

多拠点ライフの原動力は子どもへの愛。匝瑳市にサーファーと親子が憩える場を

匝瑳市(大阪府↔匝瑳市:2021年~)

中岡美賀さん(株式会社HAKATA. ZOO CEO、放課後等デイサービス運営、コンサルタント会社経営)

九十九里浜はいわずと知れたサーフィンの聖地。一年中いい波に出会えるとあって、全国から多くのサーファーが訪れます。大阪府出身の中岡美賀さんもそんな海に魅せられたひとり。多拠点ライフを送る中岡さんは、九十九里浜の北側・匝瑳市にも拠点を持っています。匝瑳市に住まいを持つ選択をしたのは、愛する息子さんのためでもありました。

息子のために匝瑳市の海辺に拠点を

福岡県にも会社があり、大阪、千葉のほか、福岡に滞在することも多いそうです

九十九里浜の北部に位置する堀川浜から200mほどの場所にある「ZOO. coffee」。こちらを運営する「HAKATA. ZOO」のCEOを務めるのが、中岡美賀さんです。中岡さんは大阪で放課後デイサービスやコンサルタント会社を経営するかたわら、「HAKATA. ZOO」を立ち上げ、カフェ運営やサーフィンにまつわる事業を行っています。

さまざまな仕事を手がける中岡さんは、大阪や千葉に拠点を持つ多拠点居住者。匝瑳市には、月に2週間ほど滞在しています。もともと千葉県にはサーフィンをしに来ていましたが、匝瑳市にカフェを開き、拠点を持つに至ったのは、息子さんを思ってのことでした。

「サーフィン仲間から、土地を売りたがっている人がいるという話を聞いて、見に来てみたら、海から近いし、息子にとってもいいかもしれないと思ったんです。息子は自閉症なのですが、海はさまざまな刺激があり、砂浜を裸足で走ると足の裏からの刺激で脳が活性化するともいわれています。息子のためにもと思い、購入することにしました」

サーファーや親子が憩える場所を作りたい

「ZOO. coffee」では、こだわりのエスプレッソマシンで淹れたコーヒーや、スイーツ、軽食を提供
  • 店内の様子。テーブル席、カウンター席のほか、外にはテラス席も
    店内の様子。テーブル席、カウンター席のほか、外にはテラス席も
  • 古民家を改装したフリースペース。レンタルスペースとして貸し出しもしています
    古民家を改装したフリースペース。レンタルスペースとして貸し出しもしています

この場所をどう活用しようかと考えたときに、サーファーや親子が楽しめる場を作れたらという想いが頭に浮かんだといいます。その想いに賛同した仲間たちとともに、購入した土地に元から建っていた古民家をリノベーションし、2021年に「ZOO. coffee」をオープン。ただ、その時点では、家を持つことまでは考えていなかったそうです。

「関西人からすると関東の人は冷たい印象があって、馴染めるかなという不安がありました。けれど、何度か通ううちにこの地域の方々の人柄がとても温かいことが分かって、ここに拠点を持ってもいいかなと思えたんです」

現在、千葉県に滞在している期間は、カフェの敷地内にある一軒家で、7歳になる息子さんとともに過ごしています。

「息子は人付き合いが苦手なのですが、こちらに来て友だちが増えました。スタッフの子どもやイベントで集まった子どもたちと海で一緒に過ごすと自然と仲良くなれるみたいですね」

子どもたちが楽しめるビーチクリーンなどの活動も

  • 「ハナロロ」とのコラボイベント「プラスチックのない海」の様子
    「ハナロロ」とのコラボイベント「プラスチックのない海」の様子
  • 中岡さんの息子さんもサーフィンや海を思い切り楽しんでいます
    中岡さんの息子さんもサーフィンや海を思い切り楽しんでいます

中岡さんが思い描いたとおり、「ZOO. coffee」はサーファーはもちろん、さまざまな人の憩いの場となっています。カフェに隣接するフリースペースは、靴を脱いでくつろげる空間。小さな子ども連れでもゆっくり過ごすことができます。2024年3月にはカフェスペースの横にうどん店もオープンしました。

夏には、愛知県のビーズクッションメーカー「ハナロロ」とコラボした環境活動も行っています。堀川浜で遊んだり貝殻を拾ったりしながらビーチクリーン活動を行い、そこで回収したゴミを「ハナロロ」がサーフボードに加工するというもので、中岡さんの息子さんをはじめ、たくさんの子どもたちが参加しました。

「イベントに来られた親御さんのなかには、発達障害のお子さんを持つ方もいて、そういった方たちからいろいろな話を聞けたのも良かったですね。こういうイベントをもっとやってほしいという声もたくさんいただきました」

一年中いい波があり、サーファーにとって最高の環境

  • プロサーファーの平賀美香さん
    プロサーファーの平賀美香さん
  • サーフィンスクールの様子。ドローンによる空撮も行っています
    サーフィンスクールの様子。ドローンによる空撮も行っています

「ZOO. coffee」には、プロサーファーの平賀美香さんがスタッフとして所属しており、不定期でサーフィンスクールも開催。また、中岡さんはプロサーファーのサポートも行っており、全国のサーファーを千葉県の海へとつなげる活動も行っています。

「大阪に住んでいてサーフィンをするとなると、近いところでも車で1時間くらいかかるんです。しかも混んでいるし、波もサイズがあがらないところも多い。だから、一年中いい波がある千葉県はサーファーにとって憧れ! 初心者からプロまでいろいろなレベルの人が楽しめるスポットがあるし、朝起きてふらっと海に行ける環境は最高ですよね」

自らが惹かれた千葉県の海の魅力を精力的に発信する中岡さん。プロサーファーである中岡さんの甥や、大阪の友人ファミリーもすでに千葉県への移住を決めているそうです。

鮮度のいい旬の食べ物が手に入るのも大きな魅力

「ZOO. coffee」のスタッフの皆さんと。一番右がプロサーファーの平賀美香さん

中岡さんが千葉県を推す理由はもうひとつ。

「お魚です! 魚がおいしいって日本人にとってすごく大事。農作物も新鮮なものが手に入るし、食べ物に恵まれた環境は魅力的だと思います。息子はものすごく偏食なのですが、土地の旬のものを食べさせていけばそのうち偏食も治っていく…かもしれませんね(笑)」

最高の波とおいしい食べ物。それだけで移住するのに十分な理由になると中岡さんは話します。ご自身も、パソコンがあればどこでも仕事ができるので、いずれは完全移住してもいいかなと思っているとのこと。

「この辺りの土地をもう少し手に入れて、いつかここで放課後デイサービスをやりたいんです。行政の支援では足りない部分を自分が補っていけたらいいなと思っています」

息子さんや子どもたちの笑顔のためにパワフルに生きる中岡さん。その夢が叶う日はそう遠くはないはずです。

本稿は、2024年11月の取材に基づいています。

多拠点ライフの原動力は子どもへの愛。匝瑳市にサーファーと親子が憩える場を

プロフィール

匝瑳市

中岡 美賀さん

家族構成 息子1人
職業 「HAKATA. ZOO」CEO、放課後デイサービス・コンサルタント会社経営
住居 中古の一軒家(匝瑳市)

相談窓口

移住に興味がある方は、県や市町村の移住相談窓口にお気軽にご相談ください。