木更津市(東京都→木更津市:2023年~)
竹内 晶さん(マザー牧場 フードスタンド管理業務)
富津市にあるマザー牧場は、季節の花々や動物とのふれあいを楽しめるエンターテインメントファーム。都心からのアクセスもよく、千葉県を代表する観光スポットとして人気を集めていますが、ここで“働く”という選択をしたのが竹内昌さんです。自然や生き物に囲まれた最高の環境で仕事に打ち込む竹内さんにお話を伺いました。
東京湾アクアラインを経由して、東京都心から約90分。房総半島の山々や東京湾、富士山などを一望する鹿野山にあるマザー牧場は、動物たちとのふれあい&ショーから、四季折々に咲き誇る花の絶景、季節の味覚狩り、アトラクション、グランピングまで、多彩な魅力を有する観光牧場です。グルメも充実しており、なかでも人気なのがオリジナルのソフトクリーム。
「マザー牧場のソフトクリームは、とても柔らかくて口当たりがよいのが特徴です。とろける食感で後味もさっぱり! 季節ごとの商品もぜひお召し上がりいただきたいですね」
そう笑顔で話すのは、ソフトクリームなどを販売するフードスタンドの管理業務を担当している竹内昌さん。普段はスタッフのシフト管理や商品の企画開発などを行っていますが、繁忙期などは自ら店頭に立ってソフトクリームを作ることもあるそうです。
もともと東京都内で飲食関連の仕事に就いていた竹内さん。せわしない都会での仕事や連日の満員電車での通勤に疲れを感じ、東京を離れて暮らすことを考えることもありましたが、“いつか移住してみたいな”というぼんやりとした気持ちだったといいます。そして訪れたコロナ禍。飲食店の不振が続き、転職を考え始めた頃、たまたま目にしたのがマザー牧場の求人情報でした。
「千葉県には趣味のツーリングでよく訪れていたのですが、実はマザー牧場には一度も来たことがありませんでした。ただ、自然に囲まれた環境や動物が好きだったので、その募集を見たときに、これは運命じゃないかなと思ったんです」
そこから持ち前のフットワークの軽さで動き出し、転職と移住を決意。2023年3月からマザー牧場の一員としてスタートを切りました。
現在は、マザー牧場から車で1時間ほどの場所にある、木更津市内の賃貸アパートに夫婦二人で暮らしています。ご自宅があるのは、高速バスの停留所がある木更津金田バスターミナルの近く。奥様が移住後も都内での仕事を続けることも、この場所に決めた理由のひとつでした。
「妻にマザー牧場で働きたいから千葉県へ引っ越したいと相談したとき、最初は“ちょっと遠いかな…”という反応でした。ただ、当時は西東京市に住んでいて、都心にある職場までは満員電車で1時間半強。座れず立ちっぱなしということも多々ありました。金田から高速バスを使えば100%座れて、職場まではトータルで約2時間。通勤時間はさほど変わらないし、朝の時間帯はバスの本数も多い。この事が決め手となり、転職に踏み切ることができました」
ご自宅が東京湾アクアラインのすぐ近くということもあって、どこへ行くにもアクセスは抜群。車1台とバイク2台を所有している竹内さんは、休日は趣味のドライブやツーリングを楽しんでいます。千葉県内のほか、サーキットのある茨城県、さらに長野県や岐阜県まで足を延ばすこともあるそうです。
「都内に住んでいるときは、駐車場がない、あっても駐車場代が高いということが常に付いて回りました。土地も狭く、車やバイクを複数台持つことはなかなか難しかったですが、そういった点では、こちらは駐車場代も格段に安いのでおすすめです。車ありきの生活圏なので、どこも駐車場が広くて運転していても快適ですね」
満員電車に揺られる日々から一転、動物たちが暮らす自然豊かな場所で働き、休日は趣味を謳歌する竹内さん。転職してからの心境をこのように語ります。
「通勤してきたときに道路から見える牧場の風景が好きで、そこにいる大きな牛を見ると“牧場に来たぞー!”と毎日改めて思えるんです。四季の移り変わりをダイレクトに感じられる環境で働けること自体が楽しさややりがいにつながっています。ストレスがないので都内で働いていたときよりも自分自身の角がとれてきたような気がしますね」
働く環境を変えたことで手に入れた穏やかな日常。竹内さんは、仕事もプライベートも大満足の千葉ライフを送っているようです。
木更津市
竹内 晶さん
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