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大好きなサーフィンを毎日やりたくて。自然を求めて見つけた南房総市での暮らし

大好きなサーフィンを毎日やりたくて。自然を求めて見つけた南房総市での暮らし

南房総市

波乗り夫婦 こうへいさん・あさみさん

千葉県の最南端に位置し、太平洋に面している部分が多く、サーファーには人気のスポットとして有名な南房総市。日本有数のびわの産地である富浦、日本で2番目に点灯したのぼれる灯台「野島埼灯台」がある白浜、日本で5カ所しかない捕鯨基地のある和田など、人を惹き寄せる多様な魅力とエリアが点在しています。

サーファーや観光客に人気の南房総市は、移住先としても注目されています。沖合を流れる暖流の影響で冬は暖かく夏は涼しいという暮らしやすい気候や東京からのアクセスの良さ、そして海に山にと豊かな自然。都市と田舎のバランスが取れた環境が人気を集めています。

そんな南房総市に移住したのが、サーフィンが大好きなこうへいさん・あさみさんご夫婦。東京都から「良い波を求めて」千葉県南房総市へ辿り着き、気がつけば移住をしていたというお二人。移住後に開設したYouTubeチャンネル「波乗り夫婦チャンネル」は、サーフィンや移住について発信しており、登録者は2万人を超えています。

波を求めてたどり着いたのが南房総市だった

こうへいさん

「最初は湘南に通っていました。だけど、だんだん波の良い場所を近くで選ぶようになって。ずっと波が良い場所を探していた時、千葉はコンスタントに良い波があることを知りました。そこから、千葉県に通う頻度が高くなっていきましたね。」

平日は東京で働き、週末は千葉県内の海に繰り出し、サーフィンを楽しんでいたお二人。その中でも自然環境が豊かな南房総市に惹かれていったのだといいます。

「千葉県の中でも南房総市に移住したのは、この地域の雰囲気が好きだったから。波も良いし、自然も多い。東京での生活も捨てがたいけど、ここなら両方のバランスが取れると思ったんです。僕ら二人とも、ワーキングホリデーを使ってオーストラリアの自然に触れながら暮らしていたこともあって、帰国してからも自然の中で過ごしたいなという思いをずっと持っていたんですよね。」

オーストラリアのワーキングホリデーから帰国した後、日本の一般企業へ就職。東京で暮らしながら、サラリーマンとして生活を送るなか、自然の中での暮らしへの憧れは消えませんでした。都会での生活への不満が少しずつ積み重なったことが、移住への決め手となったといいます。

「東京というコンクリートに囲まれた生活は合わなくて『自然の中で生活したい』と思ったのが一番強かったです。満員電車も大変だったし、他にも色々。夫婦二人で『もういいよね』と話し、移住を決めました。」

南房総市での暮らしは週末移住からはじまった

「南房総市に拠点を構え、平日は東京で仕事をして、週末は南房総市で過ごす生活をしていました。いわゆる週末移住ですね。サーフィンを楽しみながら、地域の暮らしも経験しました。」

週末移住は、テレワークが増えた昨今、仕事とプライベートを分けたい人への人気が高まっているライフスタイルです。また、本格的な移住の前のステップとして、お試しで週末移住を行う人も多いようです。

「住んでみないと分からないことも多いです。自然と一緒に生きるので、想像以上のこともあります。
例えば自然災害。南房総市は海沿いの町なので、台風の日は強風が直撃しますし、津波の心配もあります。東京でニュースを見ていても実感が湧かなかったんですが、実際に住んでみると台風の被害や風の強い日なども多く、大変だと感じる部分はありました。」

サーフィンをするこうへいさん(こうへいさんInstagram @naminori22chより)

都市部から田舎に移住すると、そのギャップに驚く人も多いのではないでしょうか。自然豊かな地域での生活は、いわば自然との共生です。都市部では経験できない被害を受けることもあります。

イノシシやサルなどの野生動物もいるし、苦手な人が多いクモやムカデなどもいます。しかし、田舎への移住は良い発見も多いとのこと。

「もちろん良い面もあります。これは移住全般に言えますが、自分の好きなことができます。好きなことをめいっぱいできる場所で生活できるのは、魅力の一つだなと思います。

あと、家賃が安いですね。海側でも、東京の倍くらいの部屋が同じ家賃で借りられます。

また、これまでサーフィンをするために何度も東京と海とを往復していましたが、今は好きなことができる環境がすぐ近くにあります。時間の余裕もできて、自分たちの趣味をYouTubeで発信したり、人に伝えたりするようにもなりました。そうした時間が持てるようになったのも、東京ではなく海の近くで生活するようになったからですね」

南房総市は東京湾アクアラインを経由すれば車で約90分という距離。週末移住をするには絶好のスポットだったという波乗り夫婦のお二人。市内の空き家バンク※はほとんど埋まっており、まさに移住先としての人気が高まっていることがわかります。

※空き家バンクとは、市内の空き家の所有者が登録した物件と利用希望者を、市のホームページなど通して繋げるサービスのこと

南房総市に訪れる外国人を増やしたい

こうへいさんの今後の展望についても伺いました。

「今後は南房総市を訪れる外国人を増やしたいです。宿泊施設などを通して、南房総市の魅力を伝えていきたい。

日本に旅行に来る外国の方は増えているのですが、南房総市に訪れる外国人はまだ少ないです。SUPなどのマリンアクティビティも南房総市で出来ますし、ポテンシャルはまだまだあると思うんです。自分は英語でのコミュニケーションができるので、海外の方をターゲットとした民宿やガイドなどもやってみたいなと思っています」

新型コロナウイルスの流行により、旅行客は一時的に減ったものの、入国規制緩和が本格化し、訪日旅行需要の増加が見込まれるでしょう。

羽田空港や成田空港からのアクセスが良く、海も山も楽しめる南房総市は、訪日外国人をはじめとする旅行客に人気の目的地として再注目されるはず。

そんな近い未来を見据え「もっと南房総市に興味を持ってもらいたい」とこうへいさんは言います。

 

海と山がある南房総市で、自分のスキルを活かした活動をするこうへいさんとあさみさん。趣味から始まった南房総市での生活が発展してお二人の目の前には新しい選択肢が広がっているようでした。

最後にこうへいさんから、今後移住を検討している人へのメッセージをもらいました。

「いつも言っているのが『移住はゴールじゃない』ということです。その土地に移ったら、そこから新生活のスタートです。自分が何をしたいのか、どのようなライフスタイルを送りたいのか、何をして生計を立てたいのか。将来を考えずに移住してしまうと、何をやったら良いか分からなくなってしまう。前に進むためにも、将来を考えながら移住することが大切です。

それと、移住先でのハプニングもぜひ楽しんでください。不便だな、と思ってもそれを楽しむことができれば、移住はもっと良いものになると思います。」

移住の一番の魅力は“自分が好きな場所を自分の意志で選べること”だと話すこうへいさんとあさみさん。自分で選んだからこそ、想定外のことが起きても乗り越えていけると力強く語ってくれました。

自分の理想の暮らしを叶えたい、そんな人が今、地方移住という選択肢を選んでいます。都心での生活にモヤモヤを抱えているあなたの「理想」を叶えられる場所は、ここ千葉県で見つかるかもしれません。

大好きなサーフィンを毎日やりたくて。自然を求めて見つけた南房総市での暮らし

プロフィール

南房総市

波乗り夫婦 こうへいさん・あさみさん

東京生まれ東京育ち。
東京都での会社員生活、オーストラリアでのワーキングホリデーを経て、2016年に夫婦揃って大好きなサーフィンができる南房総市に移住。
現在はサーフィン系YouTuberとして自身のライフスタイルや南房総市の魅力を発信。また、カフェ併設のドッグサロン「pono」を経営している。

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