日本ワーケーション協会設立5周年記念合宿 in 千葉体験記
2025年09月24日(水)~2025年09月26日(金)に千葉市および銚子、九十九里、南房総・館山エリアにおいて、
日本ワーケーション協会の会員を対象とした、協会設立5周年記念合宿が行われました。
参加者数:27名(うち南房総・館山エリア参加者は7名)
日本ワーケーション協会 公認ワーケーションコンシェルジュ
池谷 将さん
ワーケーションに関わることになったきっかけについてお教えください。
私は人材サービス会社に勤めつつ、副業でワーケーションコンシェルジュとして活動しています。ワーケーションに関わることになったきっかけは、2018年に会社の研修で越境学習を体験したこと。地域との交流で自分自身が大きな気づきを得られ、いつかこういう体験を提供する側になれたらと思っていたところ、数年後に会社でワーケーション事業を立ち上げることになったんです。地方に企業や人を呼び込むために、地域資源を生かした研修プログラムを考えるというもので、宮崎県日向市と北海道釧路市で、地域の人々との交流やその土地の文化を取り入れた越境学習プログラムを作りました。
本業でそういったノウハウを吸収し、2024年に個人として日本ワーケーション協会の公認ワーケーションコンシェルジュになりました。これまではワーケーションを定着させていく側でしたが、100%個人でワーケーションを実践しだしたのはここ最近。今年4月には、仕事で仲良くなった人に会いに日向市に行ってきました。最初に地方を訪れるきっかけは仕事だったとしても、そこで地域の人との交流が生まれると、再訪につながると思います。
今回の合宿に参加された目的及び経緯についてお教えください。
設立5周年の節目であるということと、いろいろな地域で活躍している人たちと出会えるいい機会だと思って参加しました。私は普段東京にいるので、千葉県はロケーション的に参加しやすかったということもあります。
南房総・館山エリアの印象についてお教えください。
東京の企業で越境学習を行う際、電車で来られるというのはすごくいい条件なんです。そういう意味では、千葉県はワーケーションにとても向いているなと思いました。千葉駅で降りたのは今回が初めてでしたが、立派な駅ですよね。県内に千葉市のような都市部と館山や南房総のような自然豊かなエリアがあって、その距離が比較的近いというのも魅力だと思います。
今回の合宿の感想・印象に残ったことについてお教えください。
ガラス工房の本阿彌匠さんのお話は、自分にとってヒントになりました。本阿彌さんは、体験に来た方に「ガラスは本来自由なもの。だからどんな形になってもいい」というお話をされているそうです。それって“自分らしさを見つける”ということにつながりますよね。本阿彌さん自身が移住者で、いろいろな経験をされてきた背景も含めていいなと思いました。
私がこれまで作ってきたプログラムは、体験を通して人生の目的を探究し、キャリア形成につなげるというもの。だから、もしここでプログラムを作るとしたら、リフレクションというものを入れます。「本阿彌さんのお話はどうでしたか?」とひとりひとりに問いかけるんです。心地よい空間でじっくり自分自身と向き合ってもらう。そういう意味では、南房総のような自然豊かな環境は、内省を深めるには最適の場所かもしれません。
日本ワーケーション協会 理事
古地 優菜さん
日本ワーケーション協会の取り組みについてお教えください。
場所を変えて豊かに暮らし働く手段のひとつとしてワーケーションを当たり前に選べる社会にする、というのが私たちの基本理念です。事業領域としては、ワーケーションのほか、二拠点居住や移住の推進、越境学習など。地域と企業を結び付け、要望に応じて勉強会やイベントの企画立案から集客まで行ったり、ミートアップイベントで交流の機会を創出したり。また、ワーケーションを普及させるために活動する「公認ワーケーションコンシェルジュ」の認定も行っています。
今回の合宿の企画意図及び開催地に千葉県を選んだ理由についてお教えください。
私たちは全国に仲間がおりますが、一堂に会する機会はなかなかないんです。それで、5周年の節目にみんなで集まろうという話になっていたのと、公認ワーケーションコンシェルジュのひとりに九十九里に拠点を持っている方がいて、以前から何かイベントができないかという話をしていたので、この機会に千葉県で記念合宿をすることになりました。
千葉県には九十九里のほかにも銚子や南房総にコンシェルジュが拠点にしている施設があるので、そこに滞在してお互いの活動を知り、体験しあうことが、自分たちの学びにもつながるのではという思いもありました。
今回の合宿の感想・印象に残ったことについてお教えください。
私は長崎県を拠点にしており、これまで千葉県に来る機会はほとんどありませんでした。千葉というと人口が多く、東京のベッドタウンというイメージを持っていましたが、今回私が伺った南房総は全く違う。こういう場所があったんだという発見があり、訪問できてすごくよかったです。
ひとりで来ていたら、たぶん本阿彌さんのガラス工房にも行かなかったと思いますし、今回参加されている方々と話す機会もなかったと思います。現地にコンシェルジュがいることで、地域の方や参加者同士の交流を促してくれ、より深い交流ができました。各地域、各々課題を抱えていて、この自然の中でその課題について一緒に考えたり、情報交換したりできたのは、すごくいい時間でしたね。
ワーケーションのメリットや取り入れ方についてお教えください。
今ワーケーションをされている方の多くは、人を目がけて地域を訪れています。いろいろな人に出会えるのがワーケーションの魅力のひとつで、交流を通して地域の方々の思いや課題に触れることで、自分の地域や仕事に持って帰れるものがあります。
ワーケーションが難しい職種もあるとは思いますが、マイクロワーケーションといって近場で体験するワーケーションもありますし、ワーケーション自体が場所を変えて豊かに暮らし働く手段なので、ワークの中身はパソコン仕事だけでなく、地域交流や社会人交流などもそれに当てはまると私たちは考えています。自分のテリトリーを超えていった先に学びがあれば、それはワーケーションなんです。
ル・ファーレリゾート 代表
日本ワーケーション協会 公認ワーケーションコンシェルジュ
山口 惠子さん
ル・ファーレ白浜のコンセプトや特徴についてお教えください。
コンセプトは「暮らすように旅する施設」。3棟のコテージがあり、レコーディングができる本格的なスタジオも備えているので、音楽のある暮らしも体感できます。海までは徒歩3分ほどで、メインコテージの2階からは海を望むこともできますし、イーストコテージの目の前は花畑で、冬の終わりには一面の菜の花畑になるんですよ。サウスコテージは、リビングから隣を流れる川がきれいに見えるように設計しています。
ワーケーション事業を始めたきっかけについてお教えください。
私は子どもの進学を機に習志野市と南房総市で二拠点生活をしていました。その時に、すべてをオンライン上で管理できるようシステムを構築したんです。コロナ禍以前でオンラインで仕事をすることが定着する前でしたが、意外とうまくいって、こういう働き方が可能なんだ、これからは住む場所に縛られる時代じゃなくなるんだと身をもって感じていました。その後にコロナが流行して、自分自身の経験から、遠隔で働くというスタイルを皆さんに提案したいなと思い、平日の空いている期間を安く提供するワーケーションプランを作ったところ、かなり反響があったんです。会社の経営者の方がここで仕事をしているのを見て、やはり遠隔でも仕事を回していけるんだなと思いました。
現在のワーケーションプランの利用状況についてお教えください。
ワーケーションプランは月に2~3組程度と、コンスタントにご利用いただいています。これだけのスタジオを備えた一棟貸しの施設はほかにあまりないので、やはりミュージシャンやレコード会社の方が多いですね。
南房総・館山エリアでワーケーションを行う魅力についてお教えください。
私はここで生まれ育っているので、親子ワーケーションなどを企画する際には、地域の知り合いに声をかけて海女さんや農家の方を呼んでお話を聞かせていただく、というようなことも行っています。
南房総・館山エリアの魅力は、リラックスできるところだと思います。この辺りは人ものんびりしていて、楽しい人が多いんです。向かいの畑の方がうちのお客さんに話しかけたり、野菜をあげたりだとか、そういう交流も生まれていますね。うちのスタッフも話好きで、私が音楽活動もしていて地元の中学校の校歌を作ったり、房総半島台風の時にはここでレコーディングしてチャリティCDを作ったりしているのですが、それをお客さんに自慢するんですよ(笑)。そういうところもなんだかおもしろくていいなぁと思っています。
